☆ふうせんバレーってどんな競技?☆  ハンドシグナルはこちら

 

どんなスポーツ?

バドミントンコートに1チーム6人ずつ入り、ネット越しに両チームがふうせんを打ち合うスポーツです。

障がいのある方、ない方でチームを組みます。

チーム全員がボールに触れた後、相手コートにボールを返す競技です。

 

用具について

コートは、バドミントンコート(6.1m×13.4m)ネットの高さ(1.55m)を

使用し、ネットをしっかりと張ります。

ネットから2.5mのサービスライン(アタックライン)を引きます。

ボールは直径40cmに膨らませたピンク色のふうせんに鈴を2個を入れ

結び口にテープを一つ貼ったものを使用します。

 

試合方法について

試合は1セットマッチで、コートチェンジはありません。

試合時間は、20分間です。(大阪では15分マッチの大会が多いです)

得点はラリーポイント制でサーブ権の有無に関係なく加算され15点先取です。

ただし、時間との併用ルールですので、時間になれば同点でも終了します。

決勝リーグでは決着がつくまで延長とします。

 

チーム構成について

原則チームの編成に人数の制限はありません。

(大会により登録制限人数は変わります)

 コート内に入る選手は障がいのあるプレーヤー(ハンディプレーヤー=HP)3~4名

障がいのないプレーヤー(アドバンテージプレーヤー=AP)2~3名で構成する6名。組み合わせは自由ですがコートに入る選手の合計持ち点は、18点以内です。

また、HL1選手がいない場合はコートに入れるHL4選手は2名までとします。

 

<組み合わせ例>

(1・1・1・4・4・4)(1・1・2・4・4・4)(1・1・3・4・4・4)

(1・2・2・4・4・4)(1・2・3・3・4・4)(1・3・3・3・4・4)

(2・2・2・2・4・4)(2・2・3・3・4・4)(2・2・2・3・4・4)

 

試合進行について

各試合前にチームキャプテンはコート主審にオーダー表を提出します。

その後、サービスラインに沿って整列します。(試合前に練習は行いません)

 

主審手前からゼッケン順に整列し、主審の指示に従いジャンケンでサーブ権を決め挨拶を済ませます。本部から試合開始の指示後、主審の合図(ホイッスル)でサーブを行います。

(コート主審が笛を吹いた時からインプレーです。また、コート主審の笛なく

試合を止めるとファールとなり相手チームの得点となります)

ボールが自コートに入ってから競技者6名全員がボールを打ち規定打数10回以内で相手コートに返します。1人が2回までボールを打つことができます。

(連続タッチ=ドリブル不可)

 

試合終了後は、主審の指示により開始時同様に整列し両チームのキャプテンが得点を確認したうえで勝敗をコールし、挨拶をします。

 

試合の裁定はコートの主審が権限を持ちます。(抗議はキャプテンのみ可能です)

作戦タイムは、キャプテンの申し出により1回(30秒以内)限り取ることができます。

試合残り時間が5分以内は、作戦タイム及びメンバーチェンジはできません。

 

勝敗の決め方

リーグ戦の順位の決め方

①勝ち点の多いチーム(勝…3点  引き分け…1点  負…0点)

②得失点差

③得点の多いチーム ①~③すべて同点の場合、代表者1名のジャンケンとします。

試合時間終了時点で同点の場合

予選リーグ戦は引き分けで、両チーム勝ち点1点の獲得となります。

トーナメント戦は、試合を止めずに1点差がつくまで続けます。

(時間内であれば、14対14でジュースとなり2点差がつくまで試合を続けます。)

試合を棄権した場合(不戦負)は、0対15の負けとなります。

 

サーブについて

サーブはテニス等と同様で、2本打つことができます。

2本失敗するとダブルフォルトとなり相手チームに得点が入り、サーブ権は

相手チームに移ります(1本目失敗後の選手交代は、原則としてできません。)

サーブは得点に関係なく1回で交代します。

(バレーボールのような同一プレイヤーの連続サーブ、得点は無いです。)

サーブはゼッケン順に行い、ゼッケン1はHPです。

(APが2人続けてサーブはできません。)

サーブは、ボールを手より上にトスアップし行います。

(ボールを手に持ってのサーブは不可です。)

サーブは、トスアップ後、中止しても空振りしても1打とみなされます。

APはサービスラインの後方から打ち、HPは任意の場所から打ちます。

ただし、HPで打ち込みのできるプレーヤーは、サービスラインの後方からサーブを行います。(車いす使用者は、任意の場所から認めます。) 

HPは、同チームの選手からトスのアシストとサーブ後に1打のアシストを

受けることができます。 また、ボールを投げ入れても構いません。

ボールがネットに触れるとアウトになりますが、ネットを越え相手コート側の

ネットにボールが触れた場合はセーフとします。

(ただし、ネット上方の白い部分に触れた場合はアウト)

 

サービスオーダーミス

①サーブの前であれば、正規のサーバーに交代します。

②サーブ後であれば、抜かされたサーバーが次にサーブを行います。

 その次からは、正規のサーブ順に戻ります。 

(例 3→4→6・・・3→4→6→⑤→1→2)

サービスオーダーミスによる反則はとりません。

 

ファールについて

[④、⑤については、HP(HL1・2)のやむを得ないプレーに対し配慮]

① ダブルフォルト

サーブを2本とも失敗した場合

② ナットオール

全員がボールを打つ前に相手コートに返球した場合

③ オーバータイムス

(1)10回以内に相手コートに返球できなかった場合

(2)同一プレーヤーが3回ボールに触れた場合

④ ドリブル 

同一プレーヤーが連続2回ボールに触れた場合

⑤ ホールディング

ボールを持ったり、運ぶようなパスをした場合

⑥ ジャンプアタック

ジャンプしてサーブやアタックをした場合

⑦オーバーライン

アタック(サービス)ラインを踏んだり、越えてボールを打ち込んだ場合

(上肢に障がいの少ないスタンディングプレイヤーも対象)

⑧ フットボール

APの膝から下にボールが触れた場合

⑨ ナットパス

チームメンバーに故意に当てるようなパスをした場合やサーブのアシストとしてHPの頭上に落とすパスを行った場合

⑩ タッチネット

ネット(ネット部分の支柱含む)に身体の一部及び補助具が触れた場合

⑪ オーバーネット

身体の一部がネットを越えてボールに触れた場合

⑫ ファウルタッチ

補助具で故意にボールを打った場合

⑬ インターフェアー

相手選手のプレーを妨害又は威嚇・人身攻撃した場合(審判に対しての暴言なども含む)

⑭ テクニカルファール

(1)主審の許可を受けないで監督やコーチ・交代選手がコート内に入った場合

(2)不当なタイムアウトを要求した場合

(サーブ1打目と2打目の間や2回目のタイムアウトの要求は認められません)

(3)明らかに遅延行為と思われる場合

⑬、⑭・・・1回目注意、2回目反則

(反則の回数はチーム全体としてカウントし、2回目以降は相手に得点が入ります。)

※補助具(車いす、杖等)にボールが当たっても1打とはなりません。

(補助具に当たりコート外にボールが出ればアウト、コート内であればプレー続行です)

 

その他補足

《アウトオブバウンズ》

ライン上のボールのイン・アウトの判定は、真上から見てボールの一部がラインにかかっていればイン、完全に離れた場合のみアウトとします。

(際どいボールは主審、ラインズマンによる判定とします)

コート外の床、人、物にボールが触れた場合

隣接コートやネットの延長線上に、ボールやプレーヤーが触れた(入った)場合ネットより下の支柱にボールが当たると、アウトとなります。

(ネットとポールに同時にボールが触れた場合は、アウトとはなりません。)

 

《マーカー外アウト》  

ボールを相手コートに返す場合、ポールの延長線上の内側(マーカー内)を通過しなければなりません。

イン・アウトの判定は、ボールの一部がポールの延長線上にかかっていれば

イン、かかっていなければアウトとなります。

 

《アタックの判定》

ボールを打った位置からボールが下に向かって進んだ場合HPかAPかに関わらずすべてアタックと判定します。

また、ボールに回転を与えて、一度上がって落ちるようなドライブのかかった打ち方もアタックと判定します。

ただし、明らかにチョコンと当てるような弱い打ち方は、フェイントと判定し、ボールが下方向に向かっても、アタックとは判定しません。

アタックは、2.5mライン後方から打たなければなりません。

ただし、HPの場合のみ、ドライブアタックは、打点がネットより下の場合に限り、アタックラインの前から打つ事が可能です。

 

《ノーカウント》 

ボールが割れた場合

(ボールが床やコート外の人・物に当たって割れた場合は通常の判定を行う)

① ボールが空中で割れた場合や、判定不能の場合

② その他やむを得ない理由で競技が中断した場合

③ ノーカウント後のサーブ

(1)1本目のサーブでノーカウントになった場合のサーブは2本

(2)2本目のサーブでノーカウントになった場合のサーブは1本

 

《Bアタック (ブラインドアタック) 》

全員がボールに触れた後、視覚障がいのHL1のプレーヤーが

ボールを捕球した時点で一時中断し、アタックラインの後方に移動しアタックをすることができます。主審は、捕球した時点で「Bアタック」とコールします。

 

《2人のプレーヤーによるプレー》

味方の2人が同時にボールに触れた場合

それぞれが一打ずつ触れたとみなし、合計2打とカウントします。

その後、どちらかのプレーヤーがボールに触れてもドリブルとはなりません。

(主審はツーとコールします)

 

 

《大会によるローカルルール》

電動車いすの使用については、各大会運営委員会にお問い合わせください。

(大阪では電動車いすの使用については認めていますが

明らかにチームに有利になる様な改造は認められていません) 

 

※こちらのルールは日本ふうせんバレーボール協会統一ルールを基にしています。(大阪でのローカルルールを一部補足しています)